研究会について

設立趣旨

臨床組織科学研究会は、組織コンサルティングの実務を通じて蓄積された介入データ・事例知見を学術研究に活用するため、株式会社DroRの研究活動を基盤として設立されました。

組織介入の実務フィールドに継続的にアクセスできることが、本研究会の最大の特徴です。理論構築(概念研究)を先行させ、実務フィールドを活用した実証研究へ段階的に展開していきます。

「臨床組織科学(Clinical Organizational Science)」は、複雑適応系科学、神経科学、組織心理学、行動科学を統合し、組織の変容プロセスを理論化・実証する学際的アプローチです。

大学・研究機関の研究者と実務家が協働し、実務フィールドを活用した研究を推進することで、組織科学における理論と実践の架橋を目指しています。

沿革

研究領域

本研究会は、以下の3つの理論的枠組みを柱として研究を進めています。

場の勾配理論(Field Gradient Theory)

Lewinの場の理論を複雑適応系の観点から拡張し、組織内の心理的場における勾配(gradient)の形成と変動を理論化する枠組みです。組織介入がどのような条件下で効果を発揮しやすいかを説明し、介入ポイントの同定と、変化の生起確率を高める構造設計を可能にします。

ループ変換設計(Loop Conversion Design)

組織内に存在する自己強化的なフィードバックループ(悪循環・好循環)を同定し、介入によってループの方向性を変換するための設計手法です。行動科学とシステム思考を基盤とし、介入効果の持続性と波及メカニズムの解明を目指します。

神経基盤設計(Neural Base Design)

習慣形成・社会的結合・動機づけに関する神経科学の理論的知見を、行動実践の構造設計(習慣化されたリズム、感謝共有、身体感覚チェックイン等)に反映させる組織設計アプローチです。神経活動の直接測定や操作は行わず、神経科学は説明的枠組みとして機能します。

対象とする学問分野

組織心理学 産業・組織心理学 複雑適応系科学 神経科学 経営学 実施科学 行動科学 システム科学

活動内容

名称

臨床組織科学研究会

(Center for Clinical Organizational Science)

株式会社DroRとの関係

本研究会の研究活動は、株式会社DroR(https://dror.co.jp/)の事業を基盤として運営されており、研究会の中核研究者はDroRの実務に従事しています。実務と研究の近接は本研究会の強みであると同時に、構造的な利益相反を生みます。この利益相反は、掲載論文において明示的に開示するとともに(Yamanaka & Nakamori, 2026, Conflict of Interest)、研究倫理方針(倫理憲章ページ)に基づいて管理しています。